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うるさいほどの静けさ

B'zを中心に、音楽について書いていきます。更新不定期。

JAP THE RIPPER

★★★★★ The 7th Blues

【★★★★★】

ミーハーなジャップに向けて物申す。

 炎上しそうな書き出しだけど稲葉浩志がそう仰ってるので許してください。

LIVE-GYAM Pleasure'93 "JAP THE RIPPER"における先行曲。

LIVEでの初披露から約1年のインターバルを経て音源化された。

 

曲調としてはおよそGuns N' Rosesである。

この当時にコテコテのアメリカン・ハードロックを一から作るという訳にもいかないだろう。TAKのドヤ顔が用意に想像できる。

 

前述の通りB'z史上で最も「アメリカン・ハードロック」しているのがこの曲だ。

タイトルもそれを意識しているのだろう。

イントロからTAKの痛烈なリフが光る。このアルバムの一つの特徴ではあるがギターの音が非常に聴いていて気持ちがいい。

Aメロはベース主体、Bメロではキーボードやギターも加わり、サビでは複雑な旋律を絡めながらサビ終わりの『Na Na Na...』コールへ。

間奏では、洋楽にはありがちな『Na...』の掛け合いの後にバンドが暴れ、

ラストサビへと繋がりアウトロのTAKの引き倒し。

一体このサウンドに何の文句があろうか(反語)

レビューブログらしい指摘をしようと思ってもこの曲に関してはそれも見当たらないのである。

 

歌詞も"稲葉節"が炸裂している。

『こころは いつもいつも流されまくりながら その色を変えてゆくよ

 古くて臭いシャツを引き裂いたら 大好きな君を捨てよう』

「HOT FASHION -流行過多-」にも見られるような"流行"にすぐ流されてしまう日本人に警鐘を鳴らす。

それがこの曲のテーマであり、これもまたこのタイトルとなった所以だろう。

 

ご存知の方も多いとは思うがタイトルの元ネタはイギリスの連続殺人鬼の通称、「JACK THE RIPPER(切り裂きジャック)」。

 

古くて臭いシャツ(=遅れた流行)をすぐに切り裂く。そんな首を傾げたくなるような性格(=ミーハーさ)を持つ日本人。そしてこの"JAP"という蔑称を使うアメリカ的なサウンド。これらすべての意味を併せ持つ、所謂トリプルミーニングである。

 

私は政治的な話に関しては無頓着であり無知であるが、いわゆる「和製ロックからの脱却」を目的としたであろうこのアルバムにおいて、決して卑下すべきでないタイトルだと考える。

 

話を戻すと、この歌詞は"流行"なんか気にせずやっていけ、というメッセージを官能的な意味も絡めつつ表現したものとなる。

 

因みにこの曲、2001年のツアーまでは定期的に演奏されていたのだがそれ以降は一度も演奏されていない。

今のバンドメンバーでどのような演奏になるのか聴いてみたいものだ。

2018年のPleasureツアーに期待してる。期待してるよTAKさん。