うるさいほどの静けさ

主に聴いた曲について書いていきます。B'zのレビューは休止。更新超不定期です。

GREEN

【★★★★☆】

2002年発売の12ndオリジナルアルバム。

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 '99年『Brothrthood』、2000年『ELEVEN』とハードロック寄りのアルバムが立て続けに発表されたのち、2年のインターバルを経て発売されたのが今アルバム『GREEN』である。

前2作の作風とは打って変わり、『IN THE LIFE』の頃に見られるような打ち込みポップ路線に一気に回帰している。それ故初心者にも聴きやすい一枚となっているのではないだろうか。

 

このアルバムの特徴を端的に表した単語が「GREEN」だ。

 

「B'zの夏に聴きたいアルバムランキング」なんてランキングがあろうものなら確実に今作が1位になるだろう。

全体に共通する特徴として爽やかな曲が多いこと、「SURFIN' 3000GTR」「Blue Sunshine」といった夏をダイレクトに表現した曲が収録されていること。

 

また、アルバムのテーマが「未熟さ」「青臭さ」であること。

ここまで謙虚な姿勢を崩さない2人組も中々珍しいだろう。グリーンな俺はビューティフル。

 

しかしながら一貫してポップな曲ばかりかというとそうでもない。

「Everlasting」といった壮大なバラードや、ダークでありかつ他の曲には見られない構造を持つ「The Spiral」等が収録されているが故、単純に完全なポップ転換とは言いがたい。

「IN THE LIFE」の頃のサウンドを前述のハードロックアルバム2枚の要素を取り入れつつ昇華させた、という方がしっくりくる。

 

いずれにしてもB'zのポップ・アルバムの一つの完成形といえるのではないだろうか。

ファン人気も高いこのアルバム、しっかりとGREENなレビューを書いていきたいと思います。