farewell song
【★★★★☆】
The 7th Bluesを締めくくるは、ホーンセクション主体のお別れソング。
曲構成自体は至ってシンプルである。
だが壮大さを感じさせるイントロから迫力のあるアウトロまで、一貫して心が揺さぶられるようなサウンド。そしてアウトロでのHey Judeのコーラスのオマージュ。そしてタイトルにもある通り曲を通してのテーマである「別れ」。
全てにおいてこの2枚組のラストとして相応しい曲だ。というか元々ラストの曲として想定して作られた曲に違いない。
The Beatlesのオマージュをこの洋楽的なアルバムな最後に持ってくることに対して、「パクリ」だと指摘することはあまりに短絡的だろう。自分たちのルーツを辿るというはこのアルバムのテーマでもあるのだから。
歌詞は、子に早く自立して欲しい父と、子が心配で戻ってきてほしい母の間で揺れ動く主人公が最終的に自立すると決心する、というもの。
今更珍しい内容の歌詞ではないが、このアルバムで散々絶望に打ちひしがれてきた主人公が再び自らの足で進んで行く、という流れを考えるとやはり感嘆せずにはいられない。
かくして洋楽好きな二人組が好き放題やったアルバムは幕を閉じた。と同時に長いThe 7th Bluesのレビューも終わった。お疲れ様でした。
次は12thオリジナルアルバム『GREEN』を記事にしていきます。